奈良の学園前駅を降りて、バスに乗り3分
ビルの2階に”珈琲工房MG”があります。
本格的なネルドリップを味わえる珈琲専門店
コーヒーが好きな人は、ぜひ味わってほしい一杯をご紹介いたします。
珈琲工房MGとは(写真つき)
専門店の中でも珍しい、本格的な焙煎やネルドリップを味わえるお店です。
美味しいコーヒーを徹底的に追求し、一杯を抽出する時間は何と10分
時間は通常の喫茶店よりかかってしまいますが、チェーン店では決して味わえない最高の一杯が出て参ります。
【店舗写真】
店舗情報
珈琲工房MG
TEL·FAX:0742-51-5130
■営業時間
10:00〜18:00
ラストオーダー17:30
■定休日
定休日/第1週日曜日・毎週金曜日※毎週火曜日豆売りのみ
第3日曜日 珈琲教室(店舗休業)
■店舗へのアクセス
〒631-0013 奈良市中山町西1-730-1ブレバリービル2F
■その他事項
禁煙
■公式サイト・アカウント
公式インスタグラム
koubou_mg
公式フェイスブック
@jikabaisen
公式ツイッター
@CafeMg1969
メニュー
※メニューは、2021年11月13日現在のものです。
※ネルフィルターを使用しています。抽出に1杯7分程かかります。
【オリジナル・ブレンド珈琲】
ロイヤルブレンド・・・600円
マイルドブレンド・・・600円
タンザニアブレンド・・・600円
ストロングブレンド・・・650円
【ストレート珈琲(中焙煎)】
ブラジル・・・700円
コロンビア・・・700円
グァテマラ・・・700円
タンザニア・・・700円
マンデリン・・・750円
今月のおすすめ・・・750円~
毎月いろいろな国の珈琲をご紹介しています!
【ストレート珈琲(深焙煎)】
ブラジル
150cc・・・750円
120cc・・・800円
コロンビア
150cc・・・750円
120cc・・・800円
マンデリン
150cc・・・800円
120cc・・・850円
※暖かい珈琲はネルフィルターで抽出しますので、1杯7分程お時間がかかります。
【バリエーション珈琲(暖かい珈琲)】
カフェ・オレ ・・・650円
カフェ・ウィンナ ・・・680円
カフェ・カプチーノ ・・・700円
【水出し珈琲(冷たい珈琲)】
※冬季のアイスコーヒーはお湯で抽出した珈琲を使用します
水出し珈琲 ・・・650円
水出し・オ・レ ・・・700円
水出し・ウィンナ ・・・750円
水出し・カプチーノ ・・・800円
コーヒーを食レポ!
珈琲工房MGさんの特徴は、何といってもネルドリップ
通常は運営の利便性を考慮しているため、専門店といえどもサイフォンやペーパードリップが主流ですが、珈琲工房MGさんではネルドリップ特有の味わいを出すためにあえて選んでいるとのこと。
今回、私はタンザニアのストレートを注文しました。
出てきたカップがかわいいです!
一口のむと、、、
まず珈琲にとろみがあります
味わいは雑味を極限まで抑え、甘味や酸味などがちょうどよく出ていてとても飲みやすいです!
チェーン店のコーヒーなどは、たまに喉に引っかかるようなザラザラとした感覚になるのですが、そういうのも全くない、とても美味しく上品な珈琲でした。
僕も5年以上喫茶店巡りをしているのですが、このような珈琲は今まで飲んだことがありません。
味も当然ですが、ぜひ行かれる方は舌触りにも意識を向けてみてください。
ネルドリップの本領が発揮されています。
店長はドリップの最中とても集中されており、一滴一滴をとても丁寧に点滴されとてもキレイな動きでした。
抽出時間は約10分前後と長めですがこの時間を待ってこそ、ここでしか飲めない貴重な一杯を味わえます。
ぜひいってみてください。
インタビュー
ーー本日は、どうぞよろしくお願いします!
店長:よろしくお願いします。
ーーまず、店長がこの喫茶店を始めようと思った経緯を聞かせてください。
店長:そうですね。もともと学生時代、行きつけの喫茶店のマスターが、お客さんと喋りながら楽勝にやってたわけですよ笑
で、自分みたいな学生でも話しかけたら相手してくれるし、ゆっくりしたかったらほっといてくれるし。
仕事してるところなんか見たことなくてですね、「なんていい商売なんだ!」と思っていた時がありました(笑)
専門学校行って、卒業後は就職して働いてたんですが、なかなかうまくいかなくて。
どうしようかなと思って、当時の喫茶店を思い出して「俺もやろう」と自分の店を出すことを目標に、コーヒーの専門店に入り修行を始めました。
その後、家族が喫茶店を始めるということで手伝ったりなどして、自分の店を持つに至りました。
ーー修行はどんなところでされてたんですか??
店長:コーヒー専門店ですね。
そこに入って、もう昔抱いてた甘っちょろい幻想はなくなりましたね笑
便所掃除から始まってね、思ってたのと違うなと笑
ようやくコーヒーを淹れさせてもらえるようになってから、真剣に向き合い始めました。
ーー今運営されている「珈琲工房MG」の名前の由来を教えてください。
店長:MGは昔のイギリスの車の名前なんですよ
小さいオープンカーで、小さい頃、すごいその車に憧れていて
で、この喫茶店を始めるときに、その好きだった車の名前から取ってつけました。
ーー人によって、色々答えがあると思うのですが、店長が考える「コーヒーの魅力」は何ですか?
店長:それは一番出てこないよね
何だろう「掴み所がないところ」じゃないですかね?
「思い通りにならない」ところ。
これは、僕の考えですが全く同じコーヒーって出すことができないんですよ。
同じ銘柄、同じ温度、同じ粉の量でやっても、絶対味って変わるんですよ。
レベルは当然ありますよ?このレベルだったら、お客さんに出せるなっていう。
ただ、同じ味のコーヒーっていうのは出ないんですよ。
口に含んだ瞬間は同じでも、後味や喉越しが違ったりとか。絶対何かが違うんです。
そこが魅力じゃないでしょうか。
ーーなるほど・・・そうしたら、コーヒーを淹れる上で大切にしていることはありますか??
店長:私は、コーヒーの抽出や焙煎と日々真剣勝負をしています。
一杯のコーヒーを淹れる過程には、豆のハンドピックから始まって焙煎し、豆を挽くといった工程が入りますが、その工程一つ一つが大切な作業なんですよ。
集中してやらなければ、全てが台無しになってしまいます。だからこそ、真剣に向き合っているんです。
ーー確かに、コーヒーは様々な工程を挟みますからね。
それでは、店長が真剣勝負をしている状態とはどういう感じなんですか??
店長:そうですね、真剣勝負しているときは、意識を中心に持ってくるといいましょうか。
私の場合は、”自分の体”は”機械”で、心で体を操作している感じです。
意識がブレると、体もそれに反応するんですよ。
例えば、「今日は白Tさんが取材に来てくれるから、とびっきり美味しい珈琲を淹れよう」と力むと絶対に美味しいコーヒーは出ない。
かといって「じゃあ力を抜いて淹れよう」と手を抜いても、美味しいコーヒーは入らない。
その中間を保たなければいけないんです。
全体を見ているんです。そうでないと、コーヒーのネルから落ちる最初の一滴も見えなくなってしまいますでしょ。
ネルを持っている手で、重さを感じ取りどれくらいお湯が含まれているのか感じとる。
珈琲ポットを持つ手で、一滴一滴、コーヒー粉全体を見ながらバランスよく点滴していく。
そのとき、自分の体は自動で動くんですよ。心で、「ここにお湯が足りてないな」と意識したら、勝手に手が動いて点滴するような感じです。
ーーめちゃくちゃ深いですね・・・
意識がそこまで重要な役割を果たしているということは、本当に気が抜けないですよね。
店長:だからこそ、ドリップ中は絶対目線を外さないし、声をかけられても反応しないんです。
誰が何をしているのかは、全部見えてるんですけどね。
通りを走る車もわかります。
ただ、そっちに反応してしまうと、全て狂ってしまうんです。
1秒意識を逸らしただけで、コーヒーに戻ったときにはもう遅いですよ。全然違うものになってしまいます。
だから、無口で無愛想って思われてるんですよね笑
ーー今回は、とても貴重なお話をありがとうございました!
店長:ありがとうございました。
まとめ
今回、珈琲工房MG様を取材させていただいて、その意識や技術力の高さに驚かされました。
それは技術や権威性というよりも、まさに「道」ではないかと思います。
私も取材をしていて、多くのことを学び、気付かされました。
店長に、最後「私のお店なら、どういうテーマになりますか?」と聞かれました。
その答えですが私は、「茶道」ではないかと思います。
店長の、心技一体の淹れ方、美味しい珈琲を追求する信念はこのSNSの時代では珍しく思いました。
ペーパードリップではなかなか味わえない、とろみのある珈琲をぜひ、来店して味わってみてください!
僕も、ネルドリップを始めたくなりました・・・